女性用立小便器と洋式トイレの『U型便座』開発のきっかけと消えつつあるワケ

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2023.08.19 
『ニューヨークのクイズ!いつの間に!?』

ここ数年、便座の先端がカットされたU型のトイレがほとんどなくなっていることにお気づきですか?
今回は、そのU型便座がなぜ失われつつあるのかについて調査しました。

消えたU型便座のトイレ

洋式のトイレには先端がカットされたU型の便座と、ひとつの輪になったO型の便座があります。
現在のトイレはO型の便座が主流となっており、TOTO東京センターショールームの広報部・佐藤主税さんも、展示品はすべてO型便座だと教えてくれました。  佐藤さんによると、現在ではU型便座はほどんど製造されていないのだとか。U型便座が消えつつある理由を伺うと、「理由は明確ではない」と言います。

衛生面を守るためU型便座が開発されるも…

大学でトイレの人間工学を研究し、日本トイレ協会の副会長も務める上野義雪さんに話を聞きました。  元々トイレの便座はO型だったそうですが、成人男性の場合、下腹部が便座の前のほうに触れてしまうことから、衛生面を考慮してU型便座が開発されたとのこと。

しかし、根本的な問題は便座の形ではなく、大きさが問題だったことが判明。そのためO型便座の奥行きの規格を8cm伸ばしたことで、問題解決に至ったのだとか。

女性用立小便器も消えた…

さらに、1964年の東京五輪のときには国立競技場に設置されたものの、その後普及しなかった驚きの形をした女性用トイレが存在していたことも明らかに。人間の営みと同じ時間だけ、トイレの形にも歴史があることが判明しました。

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