消防隊員の救世主”トイレカー”

火災や災害の現場に出動し、長時間にわたって活動する消防隊員の悩みに「トイレ問題」がある。
用を足したくても、全身が泥やすすで汚れた姿では公衆トイレを使うのもはばかられ、署に戻るまで我慢する隊員は少なくない。

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元記事

朝日新聞デジタル
「「鎮火までトイレ我慢」の消防署員を救え! 東京で大活躍の車とは?」
2022.05.02

https://www.asahi.com/articles/ASQ4V6X52Q1PULEI001.html

讀賣新聞オンライン
「消防隊員の「トイレ行けない問題」を解決!…東京消防庁の「トイレカー」とは?」
2022.08.26

https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20220825-OYT1I50131/

本文抜粋

火災や災害の現場に出動し、長時間にわたって活動する消防隊員の悩みに「トイレ問題」がある。
用を足したくても、全身が煤や泥で汚れた姿では公衆トイレを使うのもはばかられ、署に戻るまで我慢する隊員は少なくない。
そこで、東京消防庁は昨年度、全国の自治体消防に先がけて「トイレカー」を導入。
1年で40件以上の現場に駆けつけ、これまで「のどが渇いても、水分を控えるしかなかった」署員らの活動を支援した。

トイレカーの内部

車体左側の扉を開くと、そこは男性用のスペースで、小便器と大便器(個室)が二つずつ備えられていた。

トイレカー。火災や災害の現場に出動し、長時間にわたって活動する消防隊員の悩みに「トイレ問題」がある。用を足したくても、全身が泥やすすで汚れた姿では公衆トイレを使うのもはばかられ、署に戻るまで我慢する隊員は少なくない。
トイレカーの女性側入り口

女性用のスペースは車体後部に位置しているが、男性用とは独立していて、車体後部から収納式の階段を引き出して出入りする構造だ。
女性用は便器が一つだけだが、着替えのための空間も確保されている。

もちろん、男女どちらのトイレにも手洗いシンクがある。

個室の洗浄方式は新幹線などと同じ「真空吸引式」で、排せつ物と少量の洗浄水を便器下のタンクに吸引する仕組み。
小便用に200リットル、大便用に150リットルのタンクを備えていて、長期間の活動にも対応する。

消防隊員のトイレ事情

消防の現場では、女性職員も消火活動や救護活動、指揮活動など様々な業務で作業に当たっている。
導入の背景には、現場でストレスなく活動でき、年々増加している女性職員にも配慮した職場環境を整える目的もあったそうだ。

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